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3−2 施設構造計画
各施設の機能条件に基づいて、施設構造の検討を行った。各施設の機略構造について以下に示す。
また、施設整備全体構想図をFig.3に示す。

Table-1 Requirements for facility plans and functions

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?防波濃岸 A・B
・反射波を低減し、海上からの景観性も考慮して、縦スリットケーソン構造を用いる。また、将来胸壁背後部の構造を人工地盤と連携させて親水・展望回廊空間として整備する。
?防波護岸 C
・構造比較検討より、経済性に有利なケーソン式混成提構造とする。
?東側防波堤
・波浪防護、反射波低減等の条件より施工実績が他に比べて多く、経済性においても良い縦スリットケーソン構造を選定した。
?西側防波堤
・経済性・施工性に有利なケーソン式混成提構造とする胸壁部構造には、人工地盤より連絡して親水・展望通路機能を導入する。
4. 海域環境影響の検討
Mランド建設による周辺海域の流況について、建設前における現地観測結果を用いた現況再現と、建設後の流況予測シミュレーションを行った。4−1 流況変化予測
?現況再現
・シミュレーション結果は、恒流・潮流ともに概ね現地観測値とした。
?Mランド建設後
・Mランドおよびアクセス施設近傍を中心に流速の加速域・減速域が生じることが予測されるただしその範囲は、新規に建設される施設近傍にとどまっており、Mランド背後海域の広い範囲には大きな変化は見られなかった。
・海域全体の水質については、流況の変化が上述のように狭い領域に限定されることにより、現況に対して大きな変化はないことが予想された。
以下にMランド建設前後のシミュレーション結果について、恒流・潮流の流速差の分布をFig4〜Fig6に示す。

353-2.gif

Fig.3 Conceptional overview of facilities

 

 

 

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